はちみつのカーボンフットプリント
フィンランド産花はちみつ、伝統結晶はちみつの容器に表示されているCO2eカーボンラベル表示は、はちみつが環境に与えるインパクトを測るインジケーター。原材料栽培などの一次生産段階から最終製品が販売店倉庫に至るまでの全工程を通して、商品100グラムあたり、どれだけのカーボンフットプリント(CO2排出相当量)が生じているのかをわかりやすく色分けしてインジケーター表示しています。インジケーターのグリーンゾーンにあたるということは、はちみつがCO2排出量(カーボンフットプリント)の非常に少ない商品であるということを意味します。フィンランド産花はちみつ、伝統結晶はちみつの収穫から流通までのカーボンフットプリント量は、450gカップ入りはちみつで、100gあたりのカーボンフットプリント量125g。200gカップ入りで100gあたりカーボンフットプリント130gです。
フィンランド企業開発のカーボンフットプリント換算インジケーター
食料品のCO2インジケーター換算モデルは フィンランドのライシオグループ株式会社が開発したもの。その計算結果を色別に分かりやすく見える化したカーボンラベル、緑はその製品のCO2排出相当量が少ないことを示し、黄色からオレンジへと色が変化するにつれて少しずつカーボンフットプリント量が増加します。このカーボンラベルにより、その製品が気候にどれだけ影響を与えるか一目でわかるようになっており、消費者が購入商品を選ぶ際の判断材料の一つとすることができます。
フナヤウフトゥマでも2010年の夏より、看板商品である花はちみつのパッケージにこのカーボンフットプリント・インジケーター表示をスタートしました。
カーボンウイングプリントを増やそう
2021年夏、フナヤウフトゥマは エコロジカルコンパスプロジェクトを始めました。このプロジェクトを通じて企業活動における環境への責任を明確にし、よりエコロジカルで地球に優しい企業を目指します。プロジェクト目標の一つが、はちみつ1カップあたりが与える、環境へのカーボン“ウイング”量の計測可能性を調査すること。CO2排出量を意味するカーボンフットプリントに対し、カーボンウイングとはその商品が環境に与える“ポジティブな影響”を意味します。
はちみつはカーボンフットプリントの非常に少ない商品であると同時に、その消費は環境の持続と改善に大きな利益をもたらします。はちみつの受粉活動が地球全体に与えるポジティブインパクトを考慮すると、はちみつが環境に与えるダメージとメリットは、±でプラスに転じると言いかえることができます。ミツバチの受粉活動によって環境が受ける恩恵は、フィンランドだけでも推計6千万ユーロ相当にのぼります。スプーン一杯のはちみつのカーボンウイングを計測できるようになれば、はちみつ消費を通じ、私たち一人一人がどれだけ地球に良いインパクトを与えたか、実証が可能になるはずです。